現役の役者による指導
俳優・女優になるためには、まず演劇の基礎を学ぶ必要があります。
多くの場合、俳優養成所というところに在籍して基礎演技力と芸能界のルールを学ぶことになりますが、ここで指導をおこなっている講師たちは現役の役者が担当しているのが大半です。
俳優養成所の場合、学校ではないので卒業をするということはまずありません。そのため目標を持って学べないというデメリットも生まれやすいですが、講師が現役の役者ということを考慮すると演技力を盗む・芸能界へのパイプにするという目的を持って通える環境といえます。
既に役者として大成されている方しか俳優養成所では講師に招かないので、指導を受けられることがとても貴重な体験だと考えてもいいでしょう。
日頃テレビや舞台で役者でしか目撃できない方々も多いものですが、俳優養成所で講師として教えてくださる場合は素顔を見ることも可能です。
俳優や女優になった時、どうすればプライベートと仕事を両立できるのかの教えを乞うには絶好の機会ともいえます。
俳優養成所で用意されているカリキュラムとは
俳優を目指す場合、芸能界のルールや演劇の基礎を身につけるために俳優養成所に入所をすることからスタートします。
この俳優養成所で用意されているカリキュラムは養成所ごとに特色が異なる場合がありますが、どこでも必ず取り組んでいることが「エチュード」「朗読」「発声練習」の3つです。
エチュードとは日本語では寸劇と呼ばれていますが、講師が設定した人物・環境をもとに自分なりの物語を作り上げて、短いドラマを披露することを言います。これは如何にして役作りをおこなって架空の人物になりきれるのかという想像力を鍛えるのに役立つものです。
朗読はセリフを読むスピードとストーリーを客観的にとらえる力を養うのに必要で、俳優養成所では年齢を問わず必ず取り組むカリキュラムになっています。
発声練習も基礎として大切なもので、マイクを通さず地声を鍛えながら滑舌を良くするのに重要な練習といえます。
俳優養成所では俳優に必要な基礎能力を鍛えることに重きをおいているといえるでしょう。