基礎訓練と仕事の幅を広げる
俳優になるためにはいくつかの方法がありますが、俳優養成所では、俳優や女優になるために必要な基礎を学ぶことができます。基礎的な訓練をおこなう場であると捉えると良いでしょう。俳優養成所のレッスンは、「演技の基礎」「発声練習」「ダンス」「殺陣・アクション」がカリキュラムに組まれていることが一般的です。
俳優養成所のレッスンで、最もメインとされているのが演技の基礎です。お題を渡されて即興芝居をおこなったり、台本の読み方や演出の受け方、役作りの仕方などを学びます。発声練習は、俳優としての声の出し方の基礎訓練です。舞台で客席まで届くような声の出し方や、たくさんセリフを発しても枯れない発生方法を練習します。ダンスを習う目的は、実際に作品の中で踊るための目的と、ダンスを通して身体の使い方や見せ方を学ぶ目的の2つです。また、殺陣やアクションができれば、時代劇などの立ち回りシーンの出演オファーを受けられるなど仕事の幅が広がります。
俳優養成所に通う場合にかかる金額
俳優養成所に通う場合にかかる金額は、養成所にもよりますが平均で年間数十万円となっています。カリキュラムの幅が広くかかる料金の差が大きいですので、そのあたりは養成所の資料や担当者の話を参考にしながら決めていくようにします。ただ覚えておきたいこととしては、特に大手の俳優養成所に通う場合決して安く費用が済むわけではありません。
代金の内訳は、入学金やレッスン代などがあります。入所金の相場は15万円から25万円前後が目安となっていることが多いです。レッスン代は、月1万5千円から3万円台と考えておくと良いでしょう。そのほか、俳優養成所によっては宣材写真費・教材費・施設費などがかかってくることもあります。費用面で考えると、高いと感じる人も中にはいるかもしれません。しかし、この費用の高さには理由があり講師の質が高いことが多いというのが一番の理由です。新人の育成を長年手掛けた実績のある人が講師である場合は、養成所に支払う代金はそれ相応に高くなる傾向があります。